固定資産税の家屋評価ってどうやってるの?

今回は固定資産税の家屋評価が実際にどのように行われているのかをご紹介したいと思います。家屋評価は国で定めている固定資産評価基準にのっとって行われています。その固定資産評価基準というものは、木造とそれ以外(非木造)によって区別されています。非木造とは読んで字のごとく木造以外の作りで鉄骨造、鉄筋コンクリート造、軽量鉄骨造などのことを指しています。さらに、それぞれの造りに対して、さらに家屋の種類別に区分されているんです。固定資産税は税金なので、計算が細かいんですよね。でっ、どんな種類にわかれているかと言いますと、一般の居宅や共同住宅、事務所、店舗、工場、倉庫などなどいろいろと細分化されています。ようするに、家屋を評価するにあたって、どんな作りなのか、どんな目的で使用されているのか、というのが重要になってくることなります。でも、考えてみればそうですよね。木造の一般の居宅と鉄骨造の工場が同じ評価っていうのも不自然ですからね。
では、ここでは最もポピュラーな木造の一般の居宅がどんな感じで評価されているのかを、市役所の固定資産税課の職員の立場になったつもりでお話ししたいと思います。もちろん、各自治体によって評価方法(評価の基準は固定資産評価基準で定められているので全国共通です)は違ってくることはお察しください。
では、木造の新築居宅の評価スタートです。
まずは、登記簿謄本に掲載されている所有者のお宅に訪問です。実際にどんなお家なのか見てみましょう。予め所有者の方には、建物の図面を用意してもらいます。図面といってもいろいろありますが、最低でも平面図があれば問題ないかと思います。建物の面積と外線図に関しては登記簿謄本にのっているので、平面図で建物の間取りを確認することになります。玄関やLDK、トイレ、ユニットバス、階段の位置などをしっかりと固定資産税課の評価資料に書き写していきます。間取りによって評価は変わってくることになります。やはり壁が量とかが評価に影響してくるそうです。間取りを書き取り終わりましたら、今度は各お部屋の仕上げを確認していきます。仕上げとは、天井、壁、床で使われている素材ですね。玄関とリビングではやはり床などに使用されている建築資材が違ってくるのです。通常は、玄関の床はタイルと使用しているところがほとんどですし、リビングなどの床にはフローリングが敷かれていることが多いみたいです。
また、設備関係も調査していきます。たとえば玄関の外に設置されているドアホン(インターホン)や給湯器ですね。最近はオール電化のお家が多くなってきているのでガス給湯がない家庭が多いみたいです。ガス給湯器に代わってオール電化用の貯湯式の給湯器があるみたいです。お家の設備では、ユニットバス、浴室乾燥機、洗面化粧台、手洗器、システムキッチン、トイレ、換気扇などの数やそれぞれの大きさなども評価にかかわってくるということです。細かいところまで見ているんですね。面倒くさそうですが・・・。
このように固定資産税の家屋評価は一件一件調査して手間をかけて行っているということです。ただし、先にも述べましたが、各自治体によって評価方法は変わってくるかと思います。ですので、こういった方法で評価をしているところもあるんだなぁと理解していただければと思います。市役所も意外としっかり仕事しているみたですよ。(失礼しました・・・