固定資産税と未登記家屋

今回は固定資産税の未登記家屋に関する話題をお話ししたいと思います。ちなみに土地については必ず登記しているので未登記土地というものは私の知る限りでは存在しないはずです。そうでないと、この土地もらったってことになってしまって勝手に登記して自分の土地に出来ちゃいますからね。そんなことはもちろんできません。では、家屋に関してはなぜ未登記のものが存在してしまうのでしょうか。それには家屋を建てる一連の流れを見ていくことわかるかと思います。家屋を建てる場合、最初に行うのが市役所などの建築指導課で建築確認をとる必要があります。どこそこの土地にこれから建物を建てるけどいいですか?と確認を取る必要があるのです。市役所以外でも民間のそういった団体というか組織があるので、民間経由でも建築確認は取ることができます。通常は、市役所などに比べると民間の団体のほうが建築許可が下りるのが早いそうです。お役所は利益度外視なのでスピードはそんなの関係ねぇ状態なのかもしれません。実情はわかりませんが、そんなイメージです。それで、家屋を建てる許可をもらったらそこで初めて家屋を作り始めることができるのです。ここで、通常は家屋を建てる際には多額の費用が発生します。一般の人が住むような居宅などの場合は、数千万円と費用がかかってきます。そんな巨額のお金をキャッシュで払える人がこの世にどれほどいるのでしょうか?ほとんどの人は銀行などで住宅ローンを組むことになります。それも何十年も。そんな住宅ローンを銀行などで組むときに必要になってくるのが登記簿謄本なのです。要するに登記をしていないと住宅ローンを組むことができないのです。なのでほとんどの方は登記をすることになるのですが、中にはローンを組まなくてもお金持ちの人もいるでしょうし、居宅ではなく、小規模な車庫や倉庫、はたまた平屋の小さな数百万円で現金で変えてしまい家屋もあります。そうなってくると登記をしなくても家屋を建てることが出来てしまうのです。それがまさしく未登記の家屋になります。
そんな未登記家屋ですが、固定資産税に与える影響は実に大きいのです。それは、固定資産税を取り扱っている市町村の固定資産税課の業務の流れに関連しています。
ですので、未登記家屋が与える固定資産税への影響については、「固定資産税の家屋の評価」のところでお話ししたと思います。お楽しみに!